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スケールモデル その5
F−1(フジミ1/48)
第3航空団第8飛行隊

※一部の写真はクリックすると拡大表示されます(やっぱりグチ付きで(笑))。

苦節3ヶ月。やっとこさ完成しました。・・・といっても、作業していた日数としては実質1ヵ月半といったところなのですが・・・。とにかくですね、世話の焼けるキットなんスよ。というか自分で言うのもナンですが、完成させるにはちょっと技術要るキットだと思います。難しいんです。
単に古いキットだといってしまえばそれまでですが、それ以前に、作り手に対して思いやりがないキットなのですね。メーカーとしては、組み立てやすさとディテールをハカリにかけたとき、ディテールの方に重きをおいてつくっていったのではないでしょうか。そんなカンジがします。
「ウチらのほうはコレだけディテールの再現に一生懸命こだわったんだから、あとはアナタたちが頑張って組み立ててくださいよねー」みたいな。ジッサイ、プロポーションはご覧の通りさほど悪くないし、むしろ機首下面や主翼断面の微妙なラインなどの再現は、当時のキット水準を考えればたいしたモンだと思います。




 

しかぁーし!いちいち別パーツにしている補助インテイクや、有名な主脚の組み立てづらさは、とても初心者の手に負えるシロモノではない。比較的新しい空モデル専門誌でこのキットが紹介されたことがあり、そこでその主脚の組み立てを「やってみればカンタンだから」みたいに書いてあったが・・・フッ、天才には凡人の苦労なんてわからないのよね。記事を読んでも組み立ての参考にはならなかったし。ましてやキットの組み立て説明書を見るだけではまずキマらない。航空雑誌等に載っている実機の主脚の写真を何枚も参考にして、強引に接着し(っちゅーか強引もナニも、取り付けのピンだの穴だの溝だのといったものがゼンゼンないんだから、どのみち強引にくっつけなければいけないのだけど)、角度をどうにかそれなりに近づけるのがアタクシの精一杯です。正直「失敗したら飛行姿勢で完成させればいいや」と、ホンキで考えていました。結果としてとりあえずギアダウンロックしましたが、補強もナニもせず、ほとんどイモ付けなんで強度ないッス。
最近出ているキットにはメタルパーツの主脚が入っているが、胴体への取り付け部は相変わらずイモ付け。したがって接着角度の微調整の苦労も相変わらずだったりします。あのなー。




  

もうひとつ有名な欠点にキャノピーの合いの悪さがありますが、それは覚悟していたほどヒドくないじゃん、と思いました。
とゆーコトでキットのまんま仕上げましたが・・・ま、いいか悪いかは写真を見た皆さんに判断してもらいましょう。よく言われるとおり、開状態なら合いの心配は不要になりますが、キャノピーのヒンジが再現されていないので角度の調整が難しいし、当然、イモ付けでは強度的にも不安です。そして開けたら当然まる見えになるコクピットはウワサどおりスカスカですので、開閉のドッチを選ぶにせよ、手を入れなければ見栄えは良くないということですな。工作技術に自信のないアタクシは、手を加えないで作るとして少しでも見栄えがいい方の閉状態を選んだということです。多少見栄えが劣ろうが時間をかけずにホイホイと進めてしまった方が精神衛生上もイイでしょうし。(笑)




そんなワケで、とりあえず1機、つくってみました。・・・長い道のりでした。まあ、苦労の甲斐はあったと思ってますが・・・。
とにかく、完成させるには、根気と、ある程度の技術が必要なキットです。自分の実力のほどを知るにはイイ素材かも?(笑)ですからチャレンジ精神がある人には楽しいキットなのかもしれません。(アタクシは楽しくない(笑))ま、苦難を乗り越えて完成させることができればヨロコビもまた大きいでしょうし、自信にもなると思います。実際に自分で作って確かめれば胸を張ってモンクも言えますしね(笑)。
それにアタクシがコレ買った当時はなにしろ定価で1500円也でしたし、この価格だったら失敗してもいいかな、なんてカンジでとにかく作りつづけてみました。・・・ま、オノレへの挑戦とでもいいましょうかね(笑)。ここんとこフジミはこのキットで限定モノを矢継ぎ早に出していますが、とりあえず今回1機作ってみて、押さえてあるラスト3sqとラスト22sqのキットを作るにあたっての小手調べになりました。ですから次はもうちょっと要領よく組み立てられるのではないかな、と思ってます。
・・・でもその前に正直言って、リニューアルするとか、あるいは他のメーカーで出してくれないですかねェ・・・。


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