’05 築城航空祭

11月6日・雨ときどき曇り
入場者数・約2万5千人

とうとうF-1が最後となる築城航空祭へ行ってきました。日程が岐阜と重なってしまって最後まで悩んだんですが、プログラムを見比べた限り、多少でもシャッターチャンスが多そうな築城にしました。それに昨年知ってしまった、小倉の楽しい前夜の思ひ出が・・・で、決めました。
今回もB氏を引き連れて、土曜朝イチの飛行機に乗り福岡空港に到着、ソコから地下鉄を経て博多駅へ。この後、いつもならフツーの特急に乗って行くのですが、今回はフトした思いつきで、まず新幹線で小倉まで行ってみる作戦に出ました。料金的にも1000円と違わないし。・・・で、新幹線のキップを買ってホームに向かったのですが、ソコへ滑り込んできた車両がですねー、「0系」とかいう昔のタイプでした。いやいや〜懐かしい。B氏も大喜び。写真なんか撮っちゃったりして。でも自由席に座ってみると、あらら、席が2×2の4列になってる。アタクシが高校の修学旅行で乗ったときは2×3の5列だったのに。B氏いわく「改造されたんだよ」とのコト。ふ〜ん。でも走り出すと、やっぱ昔の新幹線。なんとも重厚というか、のっそりしたというか、クラシックな加速感がイイやね〜。旅とゆーのはこーでないと。それに、そーは言いつつやっぱし速い。在来特急の半分以下の時間で小倉に着いてしまいました。そんなワケでたった20分足らずの新幹線でしたが、いやいや思いがけずイイ時間を過ごさせて頂きました。
新幹線ありがとう!


その後、再び乗り換えて築城に向かい、結果的に飛行展示予行の途中に間に合ったみたいで、F-1×6機を堤防で撮れました。新幹線作戦成功!そして今日はもう飛びそうもないと判断したところで、堤防で合流したYAKさん・まるよんさんと共に、引き上げる事にしました。
さて今のところ、珍しくトラブルなし。乗り継ぎの待ち時間も極めて少なかったし、むしろ怖いぐらいに順調でした。

さて小倉の夜。偶然にも同じ宿だったYAKさん、B氏、そしてアタクシの3人と、昨年に比べチト寂しい陣容ながら、今年もあの居酒屋へ繰り出しました。
・・・(中略。よーするにいつものとおりですから)・・・
ココでもトラブルなし(と思う)。生ビール&日本酒と、例によって飛行機をサカナの、楽しい席でした。シメは当然タコ焼きね。う〜ん美味です。酔っ払った時にしか食った事ないのだが。




で、いよいよ当日。雨・雨・雨・・・本降りです。予報どおりといえばソレまでなんですけど。用意の悪いアタクシだけホテル近所のコンビニでビニール傘買って(500円!)、3人でとぼとぼと小倉駅へ向かいました。
築城へ向かう電車の中は、まーテンション低いこと。ハイ。今回もわれ過たず、まんまと二日酔いなり、です。
そして築城に到着すると流れに身をまかせ基地の方へ。こーゆー時のカメラは重い・・・。しかして会場に着くと、やっぱし雨・・・。止む気配すらない。とりあえず会場で個別行動とした後、アタクシは空いてるうちに屋内の展示物だけは撮っておいて、その後は「何時に基地を出ようかな・・・でも羽田便の出発までナニしてようか・・・」なんてコトを考えてました。いやホントに。




とりあえず近年の百里なんかと違って客は少ないから、雨やどりの場所には困らなかった。そんなんで適当にウダウダしてたら、あらら、少しずつ雨がやんでいくではないか。それじゃあせめて・・・ってんで、先ほど雨の中を離陸していったF-1記念塗装機のたっちんごーを撮りに行く。そして、そんなこんなで、天気が良い方向(てゆーか雨降りはなんとか持ちこたえてる、という程度だけど)になり、なんとまあ、地元機の本格的なフライトは予定通り実施されはじめました。ちなみにオープニングの後に予定されていた救難団(芦屋からのリモート?)の救難展示、新田原のF-4や防府のT-7によるリモートの飛行展示は軒並み中止。あの救難団が実施できなかったというのだから、天気の悪さもお察し頂けよう。それがあーた、なんとか視程も確保できて結果的にガンガン飛べるまでに回復したのだから奇跡に近い。




そして午前の部が終わって一息ついたら、ソレを見計らったかのように再び本格的な雨。カミナリまで聞こえたりして。C-1からの空挺降下もコレで中止。そのアナウンスを聞いて会場を後にするお客さんもケッコーいましたね。アタクシの乾きかけたカメラバッグも、再び濡れてしまいました。でもまぁ、朝の絶望的な予想に反してソレなりに撮ることができたし、あとはテキトーにダラダラしてればイイや、と思っていたら・・・また雨が上がってやんの。6sq・F-2の機動飛行展示を皮切りに、地元午後の部が予定通りスタート。結局ガンガン飛びました。いやはや、コレはもう神がかり的としか思えませんな。神様ありがとう、ってなモンである。F-1のラストとして最高の演出に、コレは忘れがたい伝説の航空祭になるんじゃないかと思います。




そして帰途。博多まで特急で行ったのですが、築城から小倉までは満員で自由席に座る事ができず、小倉から座れました。
そしてまた博多で夕食を済ませ(今回は無難にトンカツ屋さん。味も量も合格!)、まだ飛行機の出発時間に余裕があるものの、空港へ向かいました。
で、さっそく羽田便のチェックインを済まそうとしたら機械が受け付けない。今まで順調だったけど、ココで来たか!・・・と思いつつ、係員のおねえさんに聞くと「今後は羽田の天候が悪化すると予想されてまして、到着に影響の出る恐れがあります。よろしければ早い便に振り替えを致しますが・・・」というので、早いぶんには歓迎なので承諾する。それにしてもイマドキのチェックイン機はそんな事まで考慮するのね。



さてそんなんで、2100時発のJAL便を2015発に代えてもらい、飛行機に乗り込んで席に着いたら、程なく機内アナウンスがあり「・・・ただいま羽田空港の天候が悪化しており、現在、到着便の遅れといった状況等が発生している模様です。従いまして当機の離陸時刻は、2045時以降に予定される模様となっております。お客様にはご迷惑を云々・・・」みたいな事を言っておりました。まーコッチは早めの便に代えてもらった立場だから別にイイんですけどね。そして、ちょうど2045時に離陸滑走が開始され、福岡空港を後にしました。
さて代えてもらったこの機体、もとJASのレインボーセブンのようで、全席に液晶テレビが付いてました。お、TVゲームもできるじゃん。ラッキー♪・・・ってんで、コンピューター相手の対戦型パズルゲームをやってみたんですが・・・コイツ強え。レベル3までいったらもう手加減なしの全戦全敗。引き分けにも持ち込めない。ぐわー悔しい〜!!高校生のときに将棋で1回も勝てなかった同級生を思い出してしまいました。
ソレはさておき、そんなワケで、アイツのせいで機内では一睡もできないまま、羽田に到着してしまいました。
羽田では雨が多少降っていたものの、たいした事はなく、また予想に反して首都高の渋滞もまったくなく、じつにスムーズに帰ることができました。

そんなワケで今回は、晴れとはいかなかったものの、あらゆる事が良い方向に作用した幸運続きの築城ツアーでした。
しかしそんな幸運が続くなか、ケータイの電池がヤバくなり、帰り便の出発を待つ福岡空港ロビーでフロアのコンセントをこっそり拝借し、ケータイに充電しているB氏を見たのは、ヒミツである。

(写真は順不同です)

(2005・11・11)

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